作品づくりのとっておきの方法、教えます。 / '13.11.22

日頃、学生の作品を見る機会が多いのですが、
「ハッ」と感じさせる作品に共通する特徴として、
「窓枠効果」を効果的に使ったものがあります。

「窓枠効果」とは、
たとえば外の景色を写真で写すとき、
他愛もない風景が被写体であっても、
外に枠を入れ込むことによって、
風景自体がキリッと引き締まる現象です。

うまいとは言えない絵画の作品であっても、
豪華な額縁に入れれば、相応の吸引力をもつ。
これを効果的に使った作品を見るたびに、
「やられた」と思われせます。

窓枠効果は視覚芸術でなくても、
音でも十分に当てはまります。
他愛もない環境音が、
音(あるいは音楽的要素)ひとつで、
ガラリと雰囲気が変わってしまう。

その遊びがとても面白くて、
ぼくは、周囲の環境音(背景音)を
音楽表現に盛り込んで、
演奏してるのかもしれませんね。

明日(11月23日)行うレクチャーコンサートでは、
その醍醐味を思いっきり味わってもらおうと、
いそいそと準備をしています。

背景音はこれまで収録してきた環境音。
自然音や人工音など、あれこれ。
それらをうまく料理しつつ、ピアノの即興演奏で、
「窓枠効果」をつくってみる。

音楽が音になったり、音が音楽になったり…。
その境界線をつくるコツは、
意外にも簡単だったりしますよ。へへへ。

その続きは、明日のイヴェントで。