「作為」と「無作為」のあいだ / '17.03.13

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ぼくの好きな風景は、「作為」と「無作為」のあいだにあるもの、かな。人工過ぎても自然過ぎてもぎこちない。それらをバランスよく混ぜても作為的だ。無作為なバランスのよい風景は、都市を離れた近郊にあることが多い。

例えば亀岡。毎年この時期に訪れる場所「へき亭」がある。そこには土壁があったり、武家屋敷の佇まいがある。そこには時のヤスリに磨かれるように、土壁、花、石組み、暖簾などがある。

面白いのはそれらの組み合わせ。作為的につくってなかなかできるものではない。その風景を見て心がハッと無意識に動くことがある。それこそが、作為と無作為の間にある、真似の出来ない風景なのだろう。