ちょっと止めてよっ! / '13.11.24

「いったん止めて!」と、4歳の息子がいいました。
YouTubeで音楽を聴いていたときのことです。
しばし画面から離れる息子…。
その後戻ってきて、音楽の続きを聴いていました。

これが、昔のラジオ番組やテレビの視聴、
レコードを聴いていたときにはあり得なかった光景です。
放送中のコンテンツをいったん止めることはできない。
リニアに番組が流れ去っていくだけです…。

要するに、YouTubeやストリーミングなどの配信音楽は、
ノンリニアで、いったん止めることが可能です。
こういうメディアに慣れ親しんで育った子どもたちは、
明らかに親の世代である僕ら(注:40代)とは、
違った感覚を持っていることでしょう。

それに関連した話には、
「ゲームをリセットする」行為があるでしょう。
ゲームをやっていて負けそうになったら、
ゲームを「いったん」終了させる。
不利な展開になったらチャラにして、
その後ゲームを再開させるわけです。

その善し悪しは別として、
モノヅクリをしている人にとっては、
こういう感覚で情報を摂取する世代を、
意識することが必要でしょうね。

「いったん止める」ことを前提にしたモノヅクリ。
生放送のような緊張感や集中力とは違うけれど、
「いったん止め」ても対応できる内容を意識すること。

そういう意味では、ミニマルでアンビエントなジャンルに、
何かのヒントが隠されているような気がします。

日々の子どもの行動から、
いろいろ学ばされるこの頃です…。