シンプルに本質をあぶり出すこと / '20.02.07

DSC03293のコピー

快晴の一日で、音も乾いたように響いてきました。午前中は、いま環境音楽をつくっている幼稚園の音楽会に出かけ、園児たちの演奏を聞き、それを録音してきました。

特筆だったのは、元々決まった音楽演奏の型にはめるようなことをせず、リトミックを使った表現で楽しく音楽を演奏していること。園児たちが自律的に伸び伸びと演奏している表情が、会場を包んでいました。2時間半の長丁場の中、環境音楽の中に採用できる場面はわずかながらもありました。

自宅に戻ると、昨年12月に制作した、清水焼の珈琲カップが届いていました。はじめての焼き物(ろくろ)経験でしたが、それなりのものができていました。うれしくなって珈琲を新しいカップに入れて飲むと、格別な味です。陶器と唇の触れ心地、その厚さと曲線の感触が、珈琲の味に大きな影響を与えています。味覚は舌だけにあらずを実感しました。

午後は、来月の音響学会発表に向けたスライドづくり。すでに提出した原稿があるので、そのテキストを元に、グラフや図を入れ込む作業を行います。手元に素材はすべてあるのですが、受け手に分かりやすく、伝わりやすい原稿にすることは、いつもながら手間がかかります。入れるべきものを厳選して、伝えるべき順序を決めること。限られた発表時間の中では、シンプルに本質をあぶり出すことが重要です。

この半年近く、フェイスブックとツイッタにずっと書き続けていた朝の耳トレ!メニュー。数えると150を超えていました。よく訊かれるのですが、このメニューはストックしているのではありません。朝起きて、布団の中で思いついたものばかりです。何でも寝かしておくと、新鮮さが欠けます。朝の頭が疲れていない状況で、習慣的にアイデアを考える癖をつけているのです。おまけに耳も鋭敏になるので、一石二鳥。いつまで続くかわらないですが、もう暫く続けようと思います。