ソーシャルディスタンスと音環境 / '20.09.13

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今日、大学でオーキャンがあって、志願者たちと話す機会があった。ソーシャルディスタンス時代だから、お互いマスクをして、厚め目の飛沫防止パネルを挟んで会話。すると、相手の会話がかなり聞こえづらい。相手との距離が2倍になると、音量はだいたい1/4程度小さくなるのだけれど、何度も聞き返す場面が多くあった。

音の聞こえが半分か、それ以上減少した感覚になった。その原因は音が物理的に届きづらくなったことに加え、口元や表情といった「視覚情報」も遮断されていることが原因だろう。さらに、周辺から漏れ聞こえる会話の音も聞こえるので、聞くべき会話がマスキングされる。
こういう「音環境」の問題って、どこかで議論されているのかな。飛沫防止や社会的距離戦略のことは散々言われているのだけれど、そのせいでコミュニケーションが取りづらくなっている人がどれだけ多いことか。シルバーの方だと聞き返すことを嫌がる人を見かけるけれど、きっと音から伝わる情報格差が広がっている気がする。
写真は、京都博物館のペンギン。こちらもソーシャルディスタンス?