ドアを閉めるのが嫌なので…。 / '13.12.07

部屋の中にいるとき、
ドアや窓を開けるのが好きです。
だって、閉じた空間は外の音がしなくて、
窒息してしまいそうなんだもの。

職場の研究室のドアはとにかく重い。
ふつうのドアの3倍くらいは重いです。
だから、外の音もあまり入ってきません。

そういう音環境は好きではないので、
冬の時期でも、できるだけドアを開けて、
廊下から入ってくる音を部屋に漂わせます。

自宅に居るときでもそうです。
寝るときは別にしても、
部屋内のドアや戸を閉めることはほとんどありません。
そうすることで、家人の気配とか、匂いとか、
穏やかな空気が流れる心地よさを味わっています。

考えてみれば…。

ぼくが生まれ育った丹後の実家は木造で、
築150年は経っていました。
木・土・紙・石で造られた家屋は、
外から音がたくさん入ってきました。

そんな幼少時代の音風景が、
たぶん頑なに脳内に残存しているのでしょうね。
三つ子の魂百まで。とは言うけれど、
原風景の中の音が、オトナになっても残っているものです。