マスタリング(最終整音)作業 / '18.04.25

名称未設定

ニューアルバム「熊野古道組曲」のマスタリング作業に集中没頭のこの頃。今回も自分ですべてマスタリング(最終整音)作業をしています。外注も考えたのですが、自分の納得ゆく音質を求めると、最初から最後までじぶんでするのが最善です。

まずはピアノのレコーディング。そこからピアノ音を元にしたミックス作業をします。ピアノの録音源といってもLRの2トラックだけではありません。複数の録音ラインがあるので、それらをミックスさせたり、エフェクト系も通していくと(AUX)、かなり多くなります。それらを混線しないように、丁寧に処理。

ここからがマスタリングなのですが、タネあかしをすると、マスタリングを2つの行程に分けて行っています。まずは、ウェブを使ったマスタリングシステム(LANDR)。なんとAIを用いた自動マスタリングで、ファイルをひょいとアップすれば、数分で完成ファイルが返ってくるのです。とても便利。

でも、それだけでは終わりません。ここから先が正念場。LANDRで作成されたファイルを使って、テープシミュレータ→リミッタ→音場補正→AUX経由でリバーブ→アプトプットでは、ミックスエンジン→各種EQ処理→テープシミュレータ→マキシマイザで、完成です。

1つの処理を行うと、別のところで問題が発生し、それを修正すると他のところに穴が出る‥、みたいなモグラ叩きみたいな作業を15曲延々とすること約1週間。本日、その暗闇トンネルから、なんとか抜け出たものの、また次の問題が‥。

といった感じで、マスタリングを延々と行うわけです。まさにドMな作業ではありますが、よい響きを見つけた瞬間の喜びと言ったら‥。早くみなさんとこの響きを分かち合いたいな◎