メモリースケープ / '14.05.26

20140526本日の「音環境デザイン論」では、小さい頃の音の記憶を掘り起こすワーク。音からたどる過去の記憶は一杯あるけれど、いざ思い出そうとするとなかなか出てこない。日々忙しくしていると、そんなことを思い出す余裕すらない。授業時間は90分あるけれど、その半分近くを使って、ゆったりした音楽を流しながらワークを続けてもらった。

分かち合いで一番印象に残ったのは「音の記憶は鮮明に思い出せなかったけれど、その背景にあるもわっとした音の感覚が蘇り、言葉にならない音の印象がありありと思い出された」という感想。背景音は記憶の中でこそ鮮烈な存在となり、記憶の風景を突如引き立たせるチカラを放つ…。

まさに「メモリースケープ」の瞬間を見た授業風景だった。学生たちに感謝!