リズムの悪さはどこからくるのか? / '13.12.14

日本語は、英語の発音みたいに強弱による意味の変化はなく、
あくまでも「音の高低」によってのみ意味が変化する言語です。
(例えば、橋と端みたいな違い:関東と関西で違いますが…)
だから、他の言語にくらべて平坦でのっぺりした印象があります。

さらに、周波数も他の言語よりも、かなり低め。
それを理由に日本人のリズムのノリは単調だ、との説がありますが、
ぼくも経験的にそんなふうに感じています。
(リズム感バリバリの方も多くいるので個人差は大きいですが)

西洋音楽には、弱起(アウフタクト)が多用されますが、
日本の伝統音楽ではそのような形態は見られません。
(弱起とは、第一小節以外のところから曲が始まること)
ワルツ(3/4拍子系)曲の流れに身体の動きをのせる、とか、
6/8拍子(2拍子系)の最後の8分音符から始まるものとか、
とにかく拍子が取りづらい人が多いのではないでしょうか。

さらに日常の歩き方にしても、
4拍子系で現すなら、1拍目と3拍目にアクセントが入って、
どうも前のめりな足音になることが多いです。
浮き足立つように、2拍目と4拍目を意識してリズムを取っても、
いつのまにか、1拍目と3拍目にアクセントが入ってしまう。
これが、日本人が持っている固有の土着的リズムなのでしょうか?

日々しゃべっている言語って、
無意識のうちにその国の人のリズム感やグルーヴに、
大きく寄与しているような気がします。
それを活かすか/超えるかは、その人次第。
少しでも切り替えて使い分ければいいなと、
自分では思っています。