人生の中で、楽しいことの一つ / '20.02.23

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朝は寒さがゆるみ、サボりがちだった朝のランニングを一昨日に続き、ゆるりと始めました。京都中心部から京都駅方面に下り、また上がって自宅に帰る、というコース。ざっと8㎞といったところ。ちんたら走っているので、1時間かけて戻ってくる感じ。時速8㎞とは、けっこう遅いものです。

日中は、身辺整理。明日から丹後の実家で、1週間ほどピアノレコーディングをするのです。1年振りの生グランドピアノの録音なので、1年越しの腕の変化(よくなればよいのですが)が客観的に分かる、という恐ろしい期間になります。そのための身支度整理。

ぼくにとって音楽することは、純粋な楽しみという側面と、仕事として引き受けている側面の二つがあります。二つの領域は分かりがたいものですが、そこはしっかり「分離」しておかないと、やっかいなことにもなりかねません。

ぼくの人生の中で、楽しいことの一つは、ピアノを弾いていること。その深度には複雑なものはあって、正確なことは内緒ですが、ハタから見れば、ピアノを弾いていて楽しそうだな、と見える部分です。仕事として音楽活動を引き受けることは、純粋に楽しいものではありません。それは当然のことです。

本当は苦しいと頭で感じている音楽活動があったとして、それを無理から「好き」と変換して取り組むのは、心身的によくありません。面白くないものは、当然面白くないのですから。好きなことを仕事にするのは、その線引きを腑に落ちるくらい、しつこくやらなければなりません。

自分の好きな曲(という自曲)をグランドピアノで演奏し録音するこことは、もちろん仕事ではありません。人生の深い楽しみの一つ。そのタイミングを持つために、日々の仕事をやっているといっても過言ではありません。

途中で息子が本屋さんに行きたいというので、自宅からランニングして出かけました。帰りもランニングを強要されて、今日は走りっぱなしの一日でした。これは大いなる誤算。