久々に職場の京都精華大学に行ってきました。
最後に入構したときからずいぶん季節が変わっていて、
裏山からは鳥の声が鳴り響き、風通しが極めてよいという、
気持ちのよいキャンパス環境を、しばし堪能。
ずっと街中(とくに自室)にいると、
そこが当たり前の風景に成り代わってしまって、
人工空間で不自然であることを、すっかり忘れてしまう。
それはそれで、たいへん恐ろしいことです。
やはり人間は、移動する動物。
今いる空間から物理的に距離を置くことで、
見えてくる景色や感じる手応えは、
かなり相対化される。
とともに、頭から生まれる発想も、
自然と変わってくるわけです。
そんな感覚を久しぶりのキャンパスから感じました。
知り合いの方から、キャンパスで育った草花を、
即興的にアレンジして、花束をつくっていただきました。
それを持ちつつ、流渓館の隣にある
モアイ像と一緒に記念撮影。
20年いる空間だからこその、
自然で当たり前の感触。
当たり前がいかに貴重なことだったかを、
心底思い知らされました。
そう遠くない未来に、
ここでふたたび対面授業できることを、
心から願いつつ…。