厳島神社で音の現地調査 / '17.04.18

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本日は厳島神社で音の現地調査。能を鑑賞するときに、周囲の環境音が人の心理にどのような影響を与えるか、の調査をしてきた。

屋外で行われる能の音環境は格別である。演者の声・小鼓・笛などの「前景音」とともに、波音・鳥の声・風などの「背景音」がうまくミックスされて、なんともいえない心地よさが訪れる。

屋内では音がこもりがちで、音がなかなか消えないけれど、屋外は音がスグに拡散し、消えたと思ったら、周囲の自然音が微かに聞こえてくる。

この「微か」という感覚が重要だ。舞台のそばまで押し寄せる波音が会場全体に漂っていて、それが野外能の魅力を引き立たせているのではないか、と思われる。

本日協力していただいたFB友達の皆さま。長時間にわたる心理実験におつきあいいただき、深く感謝します!