必要最小限のミニマルな調整 / '20.03.14

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また冬に戻ったような肌寒い日でした。朝は雨が降っていたのでランニングは中止。そのぶん、ゆっくりしたスピードで、2月に録音したピアノ音源のマスタリングをはじめました。

音源のミックスでもマスタリングでも、アルバムの方針を決め、それに合った音の成り立ちを明確にして、プロトタイプを創り上げることが肝と言っても過言ではありません。

何度もやり直したり、プラグインをいじくり回したりすると、かなりの確率で失敗します。ファーストインプレッションと一筆書きのような判断。そして、必要最小限のミニマルな調整があれば、ほぼ理想の響きを求めることができます。

そのために大切なのは、何といっても体調管理と維持です。聴覚をはじめとする身体感覚を判断基準としている仕事人は、間違いなく心身のメンテナンスに気を配ることでしょう。

音楽家や小説家のイメージで自暴自棄で破綻しそうなライフスタイルを経ないと、作品がつくれないという幻想があります。一つの作品ならそれでいいのでしょうが、継続して活動するとなると、自分の身体をどう維持していくかが問われます。

あまりにも健康ヲタクになるのはよくありませんが、少なくともルーティンでまかなえる日々の習慣は押さえておきたいところ。食事、運動、睡眠が、三大要素であるのは間違いのないところです。

午後は京都市内の繁華街に繰り出して、レコードの物色をしました。CDメディアは風前の灯とも言われますが、何軒かは品揃え豊富な中古CD屋があります。こだわりのある店主のセレクトしたCD棚を、息子と見回ってきました。とくにクラシックコーナーは掘り出しものの集積です。百円均一コーナーがあって、文字通り百均のCD。そこで見つける逸材作品に出会う瞬間が、CD屋をめぐる醍醐味ですね。