最新電子ピアノ(グランドタッチ)の現状 / '17.11.18

本日、大阪市内に行く用事があり、カワイとヤマハの店舗で、デジタルピアノ(グランドタッチ)の試弾をしてきた。

まずはカワイのNV10。今年10月発売とあって、競合ヤマハのアバングランドを研究し尽くしている感あり。90万円台とあって筐体まわりはバツグンだが、インターフェース(鍵盤部分)と音源との間で、何か微妙な分離感あり。サンプリング音源もONKYOの技術提携をしているので、バイノーラル感は抜群だが、演奏しているという手応えの芯のようなものの追求は、今後の開発を期待したいところ。

続いて、ヤマハのアバングランド(3種)。N3Xの奥行き感は申し分なしの音づくり。個人的にはN2が大きさと音作りで一番しっくり来たが、発売から8年以上経過しているので、新製品を期待したいところ。N2の後発組であるN1は、いまぼくが持っているDGP5と近い感覚で、親しみを覚えた。最新機種のアップライト仕様のNU1-Xは、このレベルとしてはヤマハEXとベーゼンドルファーの音源を採用しており、申し分なし。ただ、アップライトでグランドピアノの音が出るため、多少の違和感あり。

結果、現状で「買い!」の電子ピアノは様子見ということになった。個人的にはN2Xが出れば速買いしたいところ。この手の商品はアコースティックピアノ(アコピ)ではないので、生とは別物と思った方がいい。ただ、手元にグランド感覚のインターフェースがあるのが安心するので、集合住宅に住む者にとっては、引き続きの魅力あるシリーズとなるだろう。

とはいえ、電子ピアノを自宅に持つ者にとっては、定期的に生ピアノを弾きまくる機会をつくることは、引き続き必要不可欠な条件となるだろう。以上、自分メモ的文章でした‥。