最近、長い曲はあまり好まれて聞かれない / '20.02.08

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幾分肌寒さがゆるんだものの、まだまだ寒い冬の曇りの一日でした。自宅でピアノレコーディングをゆるりとはじめ、気がつくと断片的に夜まで録音作業が続きました。

途中でお昼ご飯を兼ねて、息子と一緒に間もなく閉店になるジュンク堂書店京都店に歩いていきました。思いの外多くの入店者で繁盛しており、新作本もたくさん入っているので、どうして今月末で仕舞ってしまうのか、実感がありませんでした。

思えば、32年前、ぼくが浪人で京都市内にいた時、足繁く通っていました。多くの著作を見て、「いつかはぼくも本を書くことになるんだろうか。だったら1冊でもいいからこのお店にある自作を見て見たい」なんて夢想していました。いまでは数冊ぼくの本が置いてあり、目標は果たせた気がします。

自宅に帰り、ピアノ録音を再開。スグに終わろうと思ったら、これまた思いの外、夜まで作業が続き、一日だけで10曲以上の録音完了。というのも、今回ふと思いついて作成しはじめたアルバムは、自作曲を短くアレンジして、メロディを生かした楽曲にしてリリースしようと思いました。

最近、長い曲はあまり好まれて聞かれないようです。というのも、音楽配信がメジャになり、飛ばし聞きをされることが多いからです。アーティスト側も、キャッチな耳に目立ちやすい曲を短めで制作することを意識して、どんどん曲の尺が短くなってきています。

ぼくの曲も長い曲やアドリブがある曲が多く、この際、音楽配信向けの曲をつくったらどうなるのだろう、と熟考重ねた結果、短めでメロディアスなピアノソロをつくろうと思ったわけです。短いからサクサク録音終了。ぼくは楽譜を書かないので、頭のイメージがそのまま演奏につながり、録音に定着されます。すべてが実験。どうなるか楽しみです。

写真:散歩途中の京町家風景