百見は一聞にしかず。 / '13.11.27

ことしから息子が幼稚園に行ったこともあって、
この時期、とくに風邪菌をもらって家に帰ってきます。
子育て世代の方なら共感してもらえそうですが、
その余波は家族に蔓延し、ぼくは早くも当期2度目の風邪…。

かかりつけの病院は呼吸器専門のお医者さんで、
家族全員でお世話になっています。
そこで感心したのが「聴診」の技術でした。

まずは「問診」で患者から病状を聞く。
そして、「視診」でノドをチェック。
最後は息を吸って吐く「気管を空気が動く音」だけで、
お医者さんは瞬時に病状の段階を聴診で判断します。
その診断は驚くほど早い。
(たまに、免疫状態を知るために、血液検査をします)

世の中には缶詰を叩いて異音を感知し、
その中身を知るプロフェッショナルもいます。
身近な環境を知ることに、
その技術を応用できないものでしょうか?
まさに「聴診」による、環境状態の把握。

ソムリエという言葉は味覚分野に特化しているけど、
音のソムリエという分野のエキスパートも出てきても
決しておかしくはないでしょう。

もうすでに、音楽や建築音響の分野では当たり前。
環境音(背景音)にも音キキの技術は生かせますよね。

一聞(ひときき)で環境がわかる。
「百見はー聞にしかず」。
なんちゃって…。