野外で演奏するときのコツ。 / '14.06.02

20140602野外で音楽演奏するのは響きのよい室内で演奏するよりも数倍難しい。カラオケでエコーをかけないで歌うと心細いのと同じ原理だ。西洋音楽は倍音が反響することを想定して楽器がデザインされたり作曲される。野外演奏ではその響きがなくなるので、難しいわけだ。

ぼくは野外や響きに少ない室内で演奏することが多いけれど、ちょっとしたコツさえあれば、空間に溶け込める演奏ができる。

それは「単音」や「シンプルなメロディ」で勝負することだ。かなりの勇気が要るけれど、一音一音をしたためるように演奏すると、室内の反響音とは違う音の広がりが体験できる。これが、野外演奏したくなる音の吸引力ではないかと思う。(写真は、先月亀岡の野外演奏のときに近藤潤一郎さんが撮影した庭園内の花たち)