音楽のチカラ / '20.03.29

DSC03226 (1)

コロナ騒動のこの頃は、手放しで外に行けなくて、何か心に突っかかりのようなものを感じます。3月はほとんど自宅で新しい音楽制作をしていました。

その一つが、幼稚園舎のための環境音楽。半年前に京都市内の園長さんからお声掛けがあって、制作することになりました。現場に何度も出かけ、先生たちと語らい、園児たちと遊び、場の空気を身体に取り込むカタチでフィールドワークをしました。

その経験を元に楽曲を制作し、現場で収録した環境音を曲の中に練り込みました。14曲が完成し、もう暫くしたらお披露目となります。

今回のテーマは、園の環境が安心基地となるように。音のデザインはこころのデザインでもありますが、無意識に取り込まれる聴覚刺激を、少しでも和やかでやさしい響きになることを願って制作。

全曲を聴き直してみると、幼稚園だけでなく、今心に突っかかりを感じるご時世の和みになるかも知れません。家に籠もって制作をしていても、制作者であるぼく自身が心は伸びやかに晴れやかになりました。

音楽のチカラって、(結果的に)大きなものですね。世界の歴史の中で幾度もの難局があっても、滅びずにあるのですから。ありがたいばかりです。