音楽の新しいスタイルとは? / '13.12.21

先日、新たな次元の音楽制作について、
妄想みたいなことを書いたのですが、
結構な反応があって驚いています。

CDが売れない、とか、
ライブに人が来ない、とか、
誰かに似た曲がまたできてしまった、とか、
(自分も含めた)音楽制作や活動をしている人は、
この数年、手探りな模索をしているのではないでしょうか?

その原因は複雑すぎるので、
処方箋的な解決策を出すことは難しいですが、
原因の一つは無自覚のうちに、
私たちが「音楽」の使い方や聴き方を固定し、
無意識に音楽との関わりを
追い込んでしまったからではないかと、
ぼくは考えています。

つまり、音楽情報をCDなどにパッケージして、
それぞれのアーティストを差異化することで、
オリジナリティを生み出している、といった図式です。
そして、流通された狭義の音源は、
CDや配信などで流通され、
オーディオ装置(スピーカ)で再生される。
(もちろん、ながら聞きも含めて…)

そうした世界はとても素晴らしいですが、
それに並行させて「何かの体験をするために背中を押す」
ような音楽の使い方の提案があってもよいはずです。

ぼくはその一つに、その場に合う
オーダーメイドのような環境音楽があると思うし、
フィールドレコーディングした音源を、
効果的に活用した作品があるように思えます。

決して、奇抜なスタイル(フォーマット)で、
そうしたアイデアを実現させるのではなく、
今までの既存メディアを使っても、
広義な音楽の使い方を実現できるのではないか、
と勝手ながら妄想しています。

またしばらく、新たな展開を考えてみますね。