SD法 / '19.10.11

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小松ゼミ、「SD法」による印象評価の実習風景。

SD法とは「意味微分法」と呼ばれる、実験心理学でよく使われる手法。「明るいー暗い」といった表現語対を使って、5段階や7段階の尺度で、対象の印象を直感的に計測するというもの。

表現語対は、よく使われるパターンがあって、音の尺度も3つないし4つほどの因子が登場します。ゼミ生たちは、「構内キャンパス」の評価に合った表現語対を選び、スグに実践するために、キャンパスのあちこちに出かけました。

一つは、大講義室。新しい空間ですが、よくよく聞いてみると人工音がたくさんあって、窓がありません。その印象を評価表に書き込んでいました。

続いては、運動場。屋外で開けた空間なので、室内の人工空間とは真逆の印象を評価していました。同じ評価表を使うところがコツ。いくつかの表現語対を使っているので、あとで分析しやすくなります。

SD法を厳密に使うのであれば、こうした簡易なやり方は信憑性に欠けるかもしれないけれど、「まずは使ってみる、試してみる」という姿勢が大切。

敷居の高い心理手法も、できるだけシンプルに実践的に。ゼミの実習では、そんな配慮をしています。専門的な心理尺度も、使える道具にしなくっちゃ。