ぼくは、たまたま音の分野に特化して話しや活動を進めているのですが、本当に大切にしたのは、はじぶんの身体全体であったり、じぶんの外にある世界をより深く的確に感じること。
じぶんの身体を含めた感覚をまずは感じ取る段階をインプットとすると、それをしたためたり熟成したりする段階をスループット、最後に何らかのアクションや外に向けた表現を行うことをアウトプットと考えています。
それらの段階がスムーズに行えるようになったり、各段階同士が刺激し合ったりするのが理想ですが、ふだんはそういうモードになれことが多いのではないでしょうか。
そんなとき、聴覚の特性を生かして、知覚の切りかえをしてみたり、聴覚と五感を連動させたりすると、3段階がうまく連鎖するようになってきます。
ふだんは大学の授業や実習で、ワークショップを行いながら、身体を練り上げる教育を行っているのですが、自宅でも自分のペースでできる教材をつくってみました。ゲーム感覚で楽しく続けられることを目指して考えたのが、もうじき発刊の『耳トレ!ドリル』です。
感性を鍛えるだけでなく、他にもいろいろな効果が期待できます。まずは実践してみて、自分の未知な領域を感じてみるのも、よいのではないでしょうか!(10/25にヤマハミュージックメディアから発売)