それは、音で発想する「目に見えない魅力づくり」です。
日頃意識されない「背景の音」を意識するだけで、ものの感じ方が大きく変わります。
それが、サウンドスケープを通した実践活動の大きな魅力です。
(サウンドスケープは通常、日本語で「音風景」と訳されます。)
見た目はいいけれど、居心地が悪い経験はありませんか?
それは、音のへの配慮が足りないからです。
目に見えることは人の心を惹き付けるけれども、すぐに忘れ去られてしまいます。
音は形がないからこそ、人の感性や潜在意識に後々まで深く残っていきます。
刺激の強い音ばかりに気を取られてはいませんか?
意識に上る音の分量は一握りにすぎません。
大切なのは、意識のグレーゾーン(=前意識)で感じる音の世界です。
目立たない音に焦点を当てると、身体感覚が魔法のように変わります。
さりげないけれど、とても大切な音。
音の世界は刺激の強い音だけで存在しているのではありません。
さらに、私たちは音だけを知覚して生活しているわけでもありません。
サウンドスケープという概念は「音風景」の意味で留まるのではなく、
さりげない背景音の存在をもっと重視すること。
そして、「音(聴覚)」と「風景(視覚や身体感覚)」を
ワンセットで捉えることの重要性を示しているのです。
「音」で発想する活動は始まったばかり。
音の発想を必要とする領域はたくさんあるはずです。
背景音は脇役であるがゆえに、軽視されてきました。
人の知覚の大部分は背景音で占めています。
まだ手つかずの音の世界を、私たちの手で掘り起こしましょう。
まずは、3つの領域からスタート!
まずは身近な領域から音の活動を始めてみませんか?
意外と簡単なことに驚くはずです。
きっと新たな発想力が生まれ、状況が好転することでしょう!
日頃スルーしがちな背景の音に近づくことができます。音を聴くことの驚きを感じ、耳の感性を磨きます。音楽を楽しむように、身近な音をゆったり味わってみませんか?
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関連書籍
『音ってすごいね』
『サウンドスケープのトビラ』
『みんなでできる音のデザイン』
音は目に見えませんが、多くの情報を備えています。現場でフィールドワークを行い、見えない音を記録していきます。自分の身体と器械を使って、音のデータを集めます。
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関連書籍
『京の音』
『サウンドスケープの技法』
『サウンドスケープのトビラ』