今週末に放映されるテレビ朝日系『奇跡の地球物語』。ロケ話はまだ続きます。
庭と音といえば、「水琴窟」は欠かせません。京都・伏見の大橋家では、今年でちょうど100年目の立派な水琴窟があります。
このお庭は無鄰庵と同じく、七代目の小川治兵衛が作庭したもの。「苔涼庭(たいりょうてい)」と呼ばれるこの庭は、大橋家が明治時代に鮮魚の元請を営んでいた謂われで名付けられました。「苔涼=大漁」という、言葉遊びですね。
その庭にある水琴窟は、大きな形状なので、かなりの反響音が持続しており、深くてふくよかな音がしていました。今回の番組では、水琴窟の中に初めて小型カメラが入り、内部を見ることができるという、非常に興味深いシーンがあります。私は、撮影現場を固唾をのんで見守っていました。音を成り立たせる素材の力というものを、まざまざと感じさせます…。
■放映:2013年10月13日(日)18:30からテレビ朝日系の全国ネット