いつCDプレスを止めるか / '18.06.10

熊野古道チラシ完成のコピー

新作CD「熊野古道組曲・天地」のチラシが完成しました。マット紙で、すこし厚めの雰囲気ある仕上がりとなっています。京マグ・松本さんのデザイン。販売店舗や田辺市を中心に置いてもらっています。

じつは今回のアルバム、配信は当面行わない方針にしています。理由としては、(1)本作が組曲形式であるため、単曲だけで聴いてもらっても作品の本意が伝わらないため、(2)作品をCDプレスとして流通させてきたが、このところCDの売り上げが激減しており、その対策として、の2点です。

特に痛感しているのは(2)なのですが、アルバムと配信を同時に行ってしまうと、間違いなくリスナが配信を選択する傾向が強くなっています。結果、プレスCDの売り上げは反比例し、動き(=売り上げ)が鈍くなっているのは、音楽業界すべてに当てはまります。

逆に、今まで16枚もCDプレスで流通ができたのは、奇跡であり希有なことです。リスナのおかげとは思っているのですが、私もいつCDプレスを止めるか、常に考えています。

アルバムとは、CDジャケットあってこその「視聴覚相互作品」が基本と考えるのは古くさい考えかも知れないけれど、やはりつくり手としては「有形物」のCD形式に、計り知れない魅力を感じるばかりです。

そんな理由もあっての、配信延期計画。「CDとして手元に持っておきたい!」と思われるリスナの方は、「一票入れる」というお気持ちで、(過去作品も含めて)CDをお求めいただければたいへんうれしいです。次作品も、音源だけは鋭意制作中です!

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