インスト音楽の神髄とは? / '14.03.21

20140321あなたは「インスト音楽」を聴く機会がありますか?インスト音楽とは、歌モノ以外の楽器で構成された音楽のことです。

ぼくの楽曲も、基本「インスト音楽」です。メッセージのある歌詞があるわけでなく、まして人の声が入っているわけでもなく、ピアノを中心した楽曲を構成しています。

そこで重要となるのは「聴き手」の感性。表現された音楽は受け手の解釈によって、受け止められ方に「幅」が生まれます。

そのためインスト音楽の伝え手が気を遣うのは、インスピレーションが湧きやすい曲名をつけるとか、レコードなどの有形物であれば、特にジャケットのデザインではないでしょうか。

今回リリースするアルバム「キョウトアンビエンス2」も、そんな気遣い満載です。ネタバレしてしまいますが、インナージャケットのデザインもかなり凝っています。鴨川の水面とその周辺の風景を、一つの画面に多重露光させた写真を使っています。

画面の作品は竹下さよりさんのデザインなのですが、現場で勘を頼りに写真を多重露光しているので、独特の緊張感がうかがえます。

人によってとらえ方に幅のある「インスト音楽」。CDだからこそ、トータルデザインの力を使って、聴き手のインスピレーションを膨らませることは、とても大切ではないでしょうか?