出来たてホヤホヤのニューアルバムですが、正直に白状します。じつはこのCD、最初は京都タワーのためにつくったわけではないんです。ごめんなさい。
昨年末から春にかけて、尋常ならぬ業務が押し寄せてきて、半ばそれをスルーしたいがためにつくった音源なんです。ココロの反動はすさまじく、鍵盤に触れるやいなや、ほぼノーミスで9曲の録音完了！
よっぽどココロにモヤモヤが溜まっていたのでしょう。うち4曲は、従来の常識が崩壊するような音源になりました。単音だけで10分も即興やるって、（しかも録音して盤を出すなんて）常識ではありません。見た目は和やかなイラストですが、絵と音がこれほどマッチングしていないアルバムも珍しい。
ご存じのようにぼくの音活動はどこにも属さず、自分一人の裁量ですべてやりたいことをやっています。全体的に静かめでスローだから、ヨガに合ってるかな、と思ったのですが、これでは納得いかない。
最終的には、知人が「コレ、めっちゃ和風ぽくない？」と言った一言で、「キョウトアンビエンス 4 〜京都タワーのためのピアノ音楽」にしたわけです。外のデザインはその延長。自分にとっては、はじめてエゴを強めに出した作品。
つくりたいようにつくれて、出したいように出すことができて、その作品を待っている人たちがいることが、とにかく奇跡です。そんな気持ちを込めて、一人ひとりの姿を思い浮かべながらサインできるのは、最高！ 昨日発送したので、もう着いてる頃かな？