ピアノと環境音のミックス極意! / '15.09.16

名称未設定目下制作中の環境音楽。丹後郷土資料館で流される予定の音源をプリマスタリングしているのですが、ピアノと環境音というのは水と油のような関係で、調和させるのが難しい。ところがうまくミックスさせるコツがだんだんと分かってきました。

一番大切なのは、両者の時間的な構成と音量。立ち上がりの音の順番が重要で、その立ち上がりと立ち下がり方と音量バランス次第で音の調和が増します。続いて周波数の処理。両者が調和しやすい周波数のポイントを探し、ほどよく滲ませる。最後は音像(各音源の位置)処理。どの音を真ん中に持ってきて、どの音を背景にするのか。

それらのバランスを何度も再生しながら決めていきます。単独の音のマスタリングとは違った処理が求められます。それをクリアすれば、ようやく納得した音源が完成します。

今週末までが最大の山場ですが、ピアノと丹後のサウンドスケープの響きをじっくり味わっていただけるように、作業を進めていきますね!