マスタリングのコツ / '14.12.13

20141213音源のマスタリングで多用されている「マキシマイザー」というプラグイン。これは一番最後の出口のところでよく使うもので、入ってくる音圧と出て行く音圧を調整し、派手目に色合いを出す役目のもの。最近のほとんどの音源(特にJポップ)は、左側のスレッショルド値を上げ、音圧を高めているものが多いですが、ご覧の通り「スターアンビエンス」の処理でまったく触っていません。むしろアウトを-1ほど下げていて、元々収録した音源の雰囲気をほとんど変えずに、音圧を下げ気味に最終アウトプットします。料理で言えば、薄口の加減をダシを保たせたまま、さらに薄めにする、といったところでしょうか。多くの音源がこのような処理をしていないので、ぼくの音源はいつも超地味。でもそこが、「背景音楽」であるところの肝なのです。