先週末（5/23）亀岡へき亭で「音あそび 庭あそび」に出演しました。
野外の日本庭園でピアノを弾くので、毎回大きな気づきがもらえます。
ところが4回目の今年、大きなハプニングがありました。
それは、持参したダンパーペダルが突然断線し、使えなくなったこと。
このペダルは打鍵音を持続して鳴らすのを制御する役目なのですが、
これがないと、いつものように演奏することはできません。
修理しようとしましたがどうにもなりません。
一瞬どうしようかと戸惑いましたが、
「なし」でやってみることを決意！
（これを日常的に使っているピアニストは、
これがないと人前ではまず演奏しないでしょう）
ダンパーペダルがないことによって、
音と音との間に新たな「空間」が生まれ、
ぼくが目指そうとしている「背景音」と「音楽」の融合が、
不思議なほど自然に生まれてくるではありませんか！
むしろペダルを使わない方が、自分の呼吸感が音に映し出され、
観客との一体感が深く増すことを体感しました。
日頃の練習のつらさを口外することはほとんどありませんが、
日々のピアノ練習では気が遠のくほどの指特訓をしています。
その積み重ねがあったからこそ、今回の決断が出来たのです。
こういうことがあってはじめて「練習を怠らずにしていてよかった！」
と心底感じました。
アクシデントが幸運をもたらすことも、あるのですね。
弾き手と聴き手との循環だけでなく、
ピアノ音と背景の自然音とが見事にマッチして、
疲れを感じさせないほど、4部のライブが終わりました。
気づけば、ほとんど即興演奏をしていました。
途中、作曲家の葛原かほりさんとのコラボもあり、
樹齢百年以上の銀杏の大木に見守られながら、
天恵を大いに頂いた希有な時間となりました。
お越し頂いた皆さまや、会を支えてくれた方々、
本当にありがとうございました！
（写真:正垣愛可）
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【第1部】（ダンパーペダルなし）
01. 即興演奏1
(MC1)
02. 即興演奏2
(MC2)
03. 即興演奏3
(MC3)
04. 即興演奏4
(MC4)
05. 即興演奏5
(MC5)
06. Mahina
(MC6)
07. 即興演奏6
(MC7)
08. Kyoto Ambience
【第2部】（ダンパーペダルなし）
01. 即興演奏7
(MC1)
02. 即興演奏8
(MC2)
03.日没
04.水瓶座
05.うお座
06.夜明け
(MC3)
07.即興演奏9
(MC4)
08.即興演奏10
(MC5)
09.即興演奏11
(MC6)
10.Step
(MC7)
11.Progress
12.The Scene
【第3部】（ダンパーペダルなし）
＊葛原かほりさん（シーケンサー）との共演
01.天の舞（葛原かほりさん作曲）
02.緑の丘（葛原かほりさん作曲）
【第4部】（ダンパーペダルなし）
01.鴨川の源流
(MC1)
02.出町の鴨川
(MC2)
03.大原の滝水
(MC3)
04.嵐山の河岸
(MC4)
05.Candle