何気ない風景に / '17.10.26

IMG_1935 (1)

大学院時代に住んでいた箕面市に所用で出かけ、久しぶりの千里中央付近の遠望風景を満喫した。

当時は、限られた期間の中で研究作業を進めていたので、心にほとんど余裕がなかった。何かに追われていた、といった心境だったのだけど、時間を見つけて、自転車で近隣を走ったものだった。

久しぶりに再来し、風景の1つひとつの要素を目の当たりにすると、無意識のうちに知覚していた20年前の心持ちみたいなものに、いきなり再会したようだった。

頭の中では全然覚えていないつもりだったのに、ほんの少しの風景の断片から、まざまざと当時の心境が蘇り、正直動揺してしまったくらいだった。

無意識の彼方にある、記憶の断片を蘇らせるために、昔住んでいた場所を尋ねてみるのも、よいものだ。次はこの場所に、ゆっくり浸ってみよう、と思う。