勤行の音体験! / '14.12.19

20141219京都市上京区にある、本門仏立宗の大本山の「宥清寺(ゆうせいじ)」に勤行体験フィールドワーク。ここは朝夕と2回毎日お勤めがあって、夕方の部は誰でも参加可能となっています。
「南無妙法蓮華経」のお題目を約1時間唱えるのですが、声、太鼓、木琴、拍子木が織りなす壮大な音響に身を委ねていると、いつしか自分が「ここにいる」感覚が曖昧になってきて、自分の身体の内側を旅しているような感覚になってきました。
手持ちの騒音計で計測してみたら、最大値( LAmax)がなんと100dB超え。飛行機のエンジンを間近で感じる程度の大音量。瞑想や黙想で自分の内側を感じる行為もあるとは思うのですが、今回体感した音感覚は、大音響の只中で自分もミニマルな言葉=「南無妙法蓮華経」を発生しつづけると、瞑想に近い精神状態になることを確信しました。
今回のフィールドワークで、宗派によって勤行行為の方法は違うけれど、極めて共通した身体変容の成り立ちがあることが分かりました。宗教と音とは深いつながりがありますね。