地球の道。 / '15.03.08

20150308_2先日訪れた愛媛県今治市の「しまなみアースランド《今治西部丘陵公園》」の最後の紹介。ずっと行きたかった「地球の道」。地球誕生46億年の歴史を460mの距離に置き換えて、その道をひたすら辿っていく施設です。本来ならこれもインストラクターの解説のもとで体験するプログラムですが、今回は自分たちだけで辿りました。
460mといえばスグに歩ききれる距離ですが、左右の石組み等の景色を味わいながら移動すると軽く30分は超えてしまいます。インストラクターの方と歩くと軽く1時間はこえるとのこと。
ここを全て歩ききってみて、自分の中で心動のスイッチが動き出し、大きな衝撃を受けました。人間が誕生したのが最後の数メートルほどなのですが、そこにたどり着くまでに類い希な偶然の産物(ある意味必然と感じる人もいます)によって、奇跡とでしか言いようのない希有な環境が生成された。このことが頭でなく「歩く」という身体動作によって体感できたことはは、今後の人生に大きく影響を与えそうです。ヒトが辿ってきた歴史は相対的にあまりにも短い。
「地球は子孫から借りているもの」というゴールの文言に、うな垂れるばかり。うな垂れていても仕方ないので、そこからこれまで歩いてきた道筋を眺めてみました。すると、まるで未踏の未来から現在や過去を見ているような気がしてきました。この瞬間に心動スイッチがオン!
子どもたちのために今借りている地球という環境をどのように考えていくのか。一人一人は微力だけれど、それぞれの人が自分のやり方で、何かのコミットメントができるかもしれない、と直感しました。大きなことをしなくても、心からやってみたいことを、たとえ小さいことであっても発動させてみること。
ぼくは、それが音だったり音楽だったり感覚啓発だったりすることを、今更ながら実感できました。ぼくの故郷・宮津にある「海と星の見える丘公園」でもこの施設があるので、今度はそこでも試してみたいと思います。