小馬崎達也+小松正史のスペシャル・ライブ! / '15.12.15

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今から20年以上前、高知で音のフィールドワークをしていたときのこと。とある公民館に入るとギターのライブが行われていて、その音色を聴いたとたん、その響きにひきこまれてしまった。そのギタリストは「小馬崎達也」さん。ライブ終了後直接話す機会があり、その後何度か彼のライブに足を運んだり、私の地元の丹後(伊根町)にお招きしたり、舟屋の唄という曲もつくってくださった。清里のご自宅にもお邪魔したこともあった。

その後疎遠になってしまったのだが、先月末彼から急に連絡が入り、京都に来るのだという。せっかくだから一緒にセッションしようよ、という話になり、明日の12月16日、勤務先の学外食堂(REATA)で初のコラボライブをする運びとなった。

人生とは不思議なものだ。20年ほど前に彼と話していたとき、私はひとりのリスナーでしかなく、人前でピアノを弾くことなんて予想していなかった。多少楽譜が読めるので、彼の楽譜を一枚コピーしてもらった。それが明日、演奏者同士という立場で、一緒に響きを重ねるとは。彼はたぶん私の演奏はまだ聴いていないと思うけれど、彼から受けた響きの影響は(特に初期のアルバムの中には)少なからずあると思う。

明日は、そんな私の音楽の原風景がまた新たに展開しそうな一日となりそう。彼からもらった楽譜が日の目を浴びる日が来るとは予想なんてしなかった。人生とは、思わぬ方向にいくものだ。