幼稚園専用の環境音楽 / '20.01.11

DSC01912のコピー昨年夏に京都市内の幼稚園から、館内専用環境音楽の制作依頼がありました。何度か現場に出向き、園長先生をはじめスタッフの方たちと話しを進めて4ヶ月。ここにきて、ようやく楽曲の原型が12曲出来上がってきました。

環境音楽のメロディが生まれるのは、はやいときもあるし、けっこうかかるときもあります。今回はわりに時間を要した方。こればかりは、ほぼ神頼み。曲づくりは、人智を超えた営みにも思えます。

園内で流れる音楽は、ピアノを基調としつつ、現場のサウンドスケープを取り入れたり、他の楽器も入れる予定。全体的にバリエーション豊富な楽曲となりました。

ただ、幼児にウケる音楽をつくっても、幼稚園の環境音楽は成立しません。先生方や保護者の視点、つまりは「見守るまなざし」を音楽に入れ込まなくては、安心感ある園の空間づくりには実現しないと痛感しました。

そこで浮かんだメロディは…。今までの楽曲とはかなり雰囲気の違う雰囲気となりました。こういう判断は、なかなかAIには難しいでしょう。こうした作り手のクセある意思を反映した現場主義の作曲は、AIが真似しづらい(というか無理な)領域とつくづく感じます。