やっぱり、自分のやってきたことを、何らかのカタチや記録に残すことは重要と思う。
今、ぼくがこれまで手がけてきた音のデザインをまとめる本を書いているのだけれど、一つひとつの事例を見直してみると、新しい発見が見つかる。
ただ、見つけるにはコツが要る。当時の記録資料を読みまくること。そして、今の視点から文章にまとめること。その二つがあって、はじめて「新しい発見」が生み出される。
その当時には思いもつかなかった発想や知恵のようなものが、文章を書きながら考える続けることで、ひょこっと顔を出してくる。それはおそらく、今の自分が当時の自分に差分がある、ということだ。
音のデザインで言えば、それぞれの事例をバラバラに感じていたのが、じつは、普遍的な軸の中で活動していたことが分かった。あ、こんなことだったのか、という発見は、時間を置いて自分の頭で考え、文章を書くことで、初めて顔を出してくる。
音のデザイン事例が12章分。もうじき、すべてを書き終えられる!