暑さも吹き飛ぶ京の場所。 / '14.08.18

20140818京都の中で、特にお気に入りの場所。蹴上の「インクライン(傾斜鉄道)」。レールを4本敷設した複線の傾斜鉄道で、坂の上下にある船留に到着した船を載せ替えることなく、36メートルの落差をそのまま運行できる構造になっています(1890年竣工)。

もちろん現在は使われていませんが、使われていないがゆえに、夏季になると緑の草で傾斜が覆われます。隣には琵琶湖疎水も流れていて水音の響きが耳に優しい。その音を聴きながら、飛び石が設けられたインクラインの坂を降りていくと風が肌を横切り、蒸し暑さがどこかに吹き飛びます。

耳に肌に涼しいこの場所、今の時期にオススメです。こういうときに、曲がふわりと出てきたりするものです。