東京の最新プラネタリウム体験 / '14.09.04

20140904先日の関東出張中、最新の設備を誇るプラネタリウム(東京スカイツリー内の「天空」)に、音楽制作の参考という目的で、見学に行ってきました。これまで大小のプラネタリウムを体験してきましたが、「天空」はかなり劇場チックなコンテンツを流していました。
他のプラネタリウムにもある光学式の投影機からの星座映写に加え、デジタル映像投影システム(プロジェクター)によって、つなぎ目のない高画質の映像を楽しみことができます。この機械によって、プラネタリウム会場が映画館のようになるわけです。ぼくが見た会では、「富士山の星歴」と題して、さまざまな場所から見た富士山の風景に、星・月・太陽がシンクロする動画が投影されました。
さらに、7.1チャンネルのサラウンド音響や、香り発生装置など、まるで癒やし空間のしつらえを有するプラネタリウムの姿に、かなり驚いてしまいました。夜の部で香りを発生させるのですが、ぼくが入ったのは昼間だったので、その残り香を微かに感じました。(音楽は「姫神」のインストでした)
一般のプラネタリウムによくある解説者の姿はなく、すでに録音されたナレーションと音楽が、映像とともに提供されました。40分の中で光学式の星座紹介は15分程度、あとの時間のほとんどはプロジェクターによる番組だったため、星座を満喫したというよりは、富士山のドキュメンタリーを見た印象が強かったです。
高度な消費文化施設の中でのプラネタリウム。エンターテインメントの波を間近に感じ、正直驚いてしまいました。ドームが円形なので、そこに映像が上下に移動すると、まるで船酔いのような感覚。映像刺激に弱いぼくは、けっこう疲れてしまいました…。