本日のお昼、京都御苑に散策に出かけていたら、丸太町通からほど近い「厳島神社」から、なにやら荘厳な雅楽の調が…。笙に龍笛、楽太鼓に篳篥。紅葉の風景が一気に昇華していくではありませんか。近づいてみると「御火焚祭」の神事でした。この時期、京都界隈の神社で、一年の収穫に感謝する御火焚が行われています。屋外に響く雅楽の音色は、周囲の自然音（鳥類や葉擦れ音）と共鳴し合って、独特の一体感をなしています。一番遠くまで聞こえていたのは「龍笛」。どこまでも広く響き渡る御苑の音景色に、しばし時を忘れたひととき。日常と近い空間でこのような行事に偶然巡り会えることに、感謝するばかりです。
