音育が社会貢献につながれば / '19.10.18

これまでの「音楽教育/幼児教育」は、音楽や声などの「目立った音=意識される音」を対象とすることが多かった。これからの「音育」は、音楽や声以外の「目立たない音=意識されない音」も対象とすべきだろう。この分野はすでに革新的な実践をされている先生方がいて、頼もしい限りである。

とはいえ、ぼく自身、環境音を聞き続けることに限界を感じている。年齢に関係なく、興味を持続させる(=音を聞き続けることに興味をもたせること)がかなり困難だからだ。

ここで適当な音響機器があればよいのだが、音の録音→音の編集→音の再生というプロセスは、スキルが専門的すぎて敷居が高い。よって、先生や生徒が追いつけないという問題が発生する。

そこで、ぼくは、音育活動にICTの可能性に賭けたいと思っている。幸運なことに、とある知育アプリ事業を展開する会社とご縁が生まれ、iPad上で作動する音育の知育アプリの開発を見守ることになった。

この音アプリを使えば、幼児の立場でも、音を収録し、編集を加え、成果をスグに発表することができる。しかも、短時間で効率的に出来るのが素晴らしい。その教育現場に立ち会ったのだが、幼児のくいつきがとてもよく、なかなか終わらないほど作業に集中し、イキイキと発表をしていた。

現状の音育(アナログ)にICTによる音育(デジタル)を加えると、みらいの音育ができることを確信している。その全貌は、11/2に行われる21世紀幼児教育のレファレンスでプレゼンすることになっている。

ぼくは最近、音育が社会貢献につながればと、本気で思っている。
ご興味のある方は、お気軽にご参加下さい。

http://kdkits.jp/event/