ヒップホップのリズムをモチーフにした曲 / '17.12.22

日々生きていると、身体の組成が変わるのと同じように、聴きたくなる/創りたくなる音楽も変わってくる。

これまで手がけてきた音楽作品の多くはピアノが主体で、静かめなアンビエントな曲が多かったのだけれど、最近、とくにリズムアプローチの曲を多く聴くようになってきた。特に、ヒップホップのリズムをモチーフにした曲が創りたくなってきた。

その影響は、nujabesという音楽家の存在。これまでの静の世界から動へと変わりつつあるような感じ。ヒップホップの音作りの多くは「サンプリング」という手法で、さまざまな音(や音楽)の要素を、一つの作品へと融合・昇華させていく。

思えば、身の回りのすべての音の響きが、一つの「素材」だ。環境音を録音していると、音を引用したくなる感覚が次々に生まれてくる。それに伴って、繰り返しのリズムの脈動に乗っかるような、新たなメロディの断片が次々と生まれる。

音づくりを続けていると、表現の方向性が変わる時期が訪れる。今、まさにそんな感じ。どんな音世界に行くか分からないけれど、自分の求める律動に合わせて、自分に心地良い響きをとことん追いかけていこうと思う。