サウンドスケープ論 / '19.10.03

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セイカ大で後期授業「サウンドスケープ論」始まる。

日本でも稀な音フェチ全開授業をこの大学で始めて、今年で19年目が経ちます。年々カラーが変化し、今年は「オバサン」風の喋りになってしまった。授業中、板書の漢字を忘れがちで、焦りまくる。

授業中は音の理論だけでなく、恒例「耳トレ!」もリアルに実践しています。本ではたくさんメニューを紹介しているけれど、耳トレは一人でするよりも、みんなでするほうが幸せです。どうしてこんなに、音を一緒に聞いて分かち合うが楽しいんだろう。

あ、この感覚、みんなでライブを聴いている感覚かもしれない。さすがに音楽は鳴っていないけど、リアルな環境の音を聞いて、感じることをスグに分かち合う。同じ空間、同じ音を聞いても、印象は千差万別。その瞬間に、気持ちを分かち合うこと。

理論的な脳を使っているのでなく、身体が反応し合った感覚世界をディープに分かち合い、ともにうなずくこと。楽しすぎて、90分が一瞬で終わってしまいます。

いま、ここを、深く感じる耳トレ。この取り組みは、マインドフルネスそっくりです。いや、マインドフルネスを超えているんじゃないか。深く分かち合うことが短時間ですぐにできるのだから。

感覚の感じ方のスイッチを変えるだけで、こうも人生の質は変わってくる。学内外を問わず、より多くの方とその感覚を分かち合いたいと思っています。