CDジャケットと音源の見事な融合がここに! / '14.03.22

20140322新作アルバム「キョウトアンビエンス 2」の話題を立て続けに…。今回のアルバムは特にジャケットデザインと楽曲を文字通り「コラボ」させての制作を行ってきました。デザイナー(&写真家)は京都精華大出身の竹下さよりさん。

デモ曲が1曲できるごとに竹下さんに送って聴いてもらい、それをジャケット制作に生かす、といった循環を幾度と重ねてきました。特に感動的だったのが、最後の『出町の鴨川』という曲を聴いた竹下さんの反応。

竹下さんがアルバムの内側の写真構成を考えあぐねていたとき、この曲の背景で聞こえているクルマや信号機音サインの喧噪感などから、「平穏感(へいおんかん)」を強く感じたそうです。つまり、鴨川の水際を人や車が行き交い、日常風景の雰囲気が、音から漂っている、と…。

それから後日、鴨川デルタ付近の川や人が遊ぶ風景を、緊張感溢れる多重露光の技法を用いて、写真を撮影されたとのこと。そうした結果、表紙とバックインレイの外側とは違うテイストを用いて、バックインレイの中面と裏表紙を見開く、といった構成に至ったそうです。京都という場所の“日常”に、このアルバムを手に取った方々に思いを馳せてもらいたいという竹下さんのメッセージは、まさにぼくがこのアルバムでも伝えたいコンセプトでもあります。

ついでに言えば、アルバムの表紙で用いられている写真に「都鳥」が音符のように写っていたのにインスパイアされて、最終曲の楽曲構成を変更した、といういきさつもあります(詳細はお聴きになってのお楽しみっ…)。

そんなこんなで、短期間の制作でありながら、よきコラボのご縁に恵まれ、このアルバムが世に出ることになりました。感謝の言葉で一杯です!!